コンセプト

TOP > コンセプト

背景

いつの間にか広さだけを重視される家が増えた。
大家族でも小さな団地で家族みんな楽しく暮らすことが出来た。
そして進学就職という過程で「いえ」を出て子供が一人前の
大人になっていったといえるのではないだろうか?

昨今はどうだろう。
バブル時代にどんどんとビルや住宅などの建物が作られて
以降、作り手売り手の都合で少しでも高く売る、
割安に感じるように広くする、そんな感じで無駄に大きくなった
広くなった家づくりはけして少なくないと思う。

その結果、個室にこもる子供たち、片付けできない主婦があふれる。
家族のコミュニケーションだって疎遠になった理由のひとつが
住宅の間取りや広さなのかもしれないとも考える。

私は考えた。悩み続けた。身近な私自身の周りにも
無理無理なローンを組まされ、支払い税金に苦しむ人もたくさんいる
こんな時代だから、そんな大きな家いらない。
車だって大きいよりコンパクトな車の方が使いやすいし、エコだから
家もコンパクトで小さくていい。


提案

これまで土地が狭いから仕方なく小さな家を選択せざるを得なかった。
都市で土地が高額であるから狭いのは仕方がないとされていた。

しかしアイデアと工夫で小さくでもいい家がいっぱいある。

その反面郊外では工夫もアイデアもない住みにくい家があふれている。
そんな家はもう要らない、作ってはいけない。
もっともっと効率的にいい家、楽しい家、快適な家は工夫すれば出来るのだ。

私は暮らしをもっと楽しく出来たら、暮らし重視の家づくりの大切な要素として
身近な書斎を作ることをこれまで提案してきた。
これまでの薄暗い孤立した個室の書斎でなく オープンワークスペースとも
言うべき自由な書斎空間である。

それをどんどん突き詰めていった時、家ごと全てがそんな書斎空間であっていい。
そう考えた。
いまやリビングは家族のコミュニティースペースの中心ではない。
趣味や嗜好が多様化し家庭の中でゲームパソコンTVなど家電があふれる。
それらを家の中心に置くには基地たるスペースが必要だ。

コンパクトで機能的であればこれこそ最高のコミュニケーションスペースになる。
そうすると大きな家はいらない。たくさん部屋もいらない。
何LDKとか部屋の数とか広さを重視するのでなく機能を重視するべきだ。

そんな思いから小さな家をどんどん増えれば、家族も家計も地球環境もみんなみんないいことばかりだ。


これから

自らもわずか20数坪の小さな家にゆったり暮らしはや3年、たくさんの友人、お客様が訪れた。

天井は低い、けして家全体は広くはない。梁や柱もむき出しのところもある。

お風呂やキッチンは半端なくでかい。ダイニングもリビングも広い空間である。

一般的な家に比べ アンバランスの空間だが誰もがその空間に共感してくれた。

それを見て我が家もそんな暮らしがしたいと仕事をいただいたお客様もいた。

少しずつですが 私なりにお客様のために私にしか出来ない家づくりが見えてきた気がする。

あえて狭小という狭いとか小さいというネガティブな言葉ではなく、コジンマリと暮らす意味が

少しだけ分かってきた気がする。

私は一人でも多くの方へ家づくりを通してその思いを形にして幸せになっていただきたい。

家づくりのプロセスを楽しむのはもちろん、完成してからの暮らしはもっと楽しんでもらいたい。

そのために役に立っていただける会社であり、専門家といっていただけるようこの場をお借りして宣言する。

有限会社TREEHOUSE 代表取締役
辻 唯寿


PAGE TOP